言うて僕は未だにサウンドカード使ってますけどね。
僕はインターネット老人ですから。
こいつはSound Blaster X7 LE。特に今コイツを買うメリットは無いです。
バランス接続も無きゃマイクもプラグインパワーだけ。ACアダプタも巨大で邪魔。
閑話休題。サウンドカード、もはや要らん子です。
そもそもサウンドカード歴史的にはこういう機能を備えた機器です。
まぁ、ざっと見て分かる通り、3から下の機能は現代では滅びています。
つまり、この時点でオワコンです。オンボでええやろ。完。
…おや? 続き読んでくれるん? ありがたいわー。
というわけでどうでも良い話を続けますね。
イマドキの若い子からすると4まではなんとか理解可能にしても、
5から下は意味不明でしょうね。
4は、MIDIシンセサイザーです。
イニシエの一般的なパソコンでは、BGMはSMF形式で鳴らすモノでしたから、
「サウンドカード一枚でゲームのBGMが綺麗になるよ!」
というのは実に魅力的なモノでした。
なんなら、ハードウェアMIDIシンセサイザを増設する機能なんてものもありました。
MIDIドーターボードというものを追加で乗っけて使うのです。
まぁ、そこまで出来るボードは一部に限った話でしたが…
5は、オブジェクトベースオーディオの再生支援です。
それは最新技術では? って思った方は多いでしょうね。
はい、Dolby AtmosとかDTS:Xみたいな奴って、ある種、用途を変更して復活したような技術なんですよね。これらはスピーカーの組み合わせや配置を柔軟にするためのものです。
一方、サウンドカードに搭載されていた機能は主にゲーム用のもので、ゲーム内で音がどの方向から出ているかを2chや5.1chで再現するためのオブジェクトベースオーディオ技術です。
今はCPUもメニーコアが当たり前となり、サウンドカードの独自技術に依存することなく、普通にCPUで計算しています。
そりゃまぁ、要らん子にもなるよね。
6は、ほぼCD用です。
イニシエのパソコンは、なんとCD-DAすらマトモに扱えなかったんですね。
CDドライブにアナログ信号出力が付いてて、そこから聴くものだったんですよ…
他にもチューナーだとか、そういった機器から出てくるオーディオ信号はPCの内部バスではなく、しょぼい4ピンのアナログケーブル経由でサウンドカードに接続するものだったのです。
実はマイク、電話、ライン、CD、AUXと、8chものアナログ入力を備えてる機器なんですよ。今はラインとマイク(フロント/リア)の4chのみですからねぇ…
まぁ、多才だけど大抵、実際に使われているのはCDだけなんですけどね…
7は、USBが無かった頃の名残ですね。
そこまで昔になると、ゲームコントローラーはサウンドカードに刺すものだったんですよ…
さて、改めて残る機能を見れば、もうオンボでええやろって話にしかならんのです…
音質を気にするならオーディオインタフェース使いましょ。
なに、USB接続だと遅延が気になる?
いやー、サウンドカードがPCIバス接続だから早いってのは案外そうでも無いというか、ぶっちゃけサウンドカード業界唯一の生き残りであるクリエイティブは遅延なんてまるで気にしてないから遅延しまくりだし、他メーカーはPCIバス接続機器の開発能力なんてありゃしませんから、USB拡張ボードにUSBオーディオが同居しているだけの構造をしていたりするのです。
つまるところ、もうサウンドカードに拘る必要など、もはや皆無なのです。
そりゃあね、サウンドカード大好き人間としてはツラい結論ではあるんだけどさ、オワコン化して10年は経った今、もはや認めざるを得ませんよ…
サウンドカードは終わりました。ゲーマー向けの特殊アイテムとして細々と生き残るぐらいでしょう…
で、なんで辛うじて生き残ったサウンドカードではなくオーディオインタフェースをオススメするかというと、まずUSB DACはオーディオオタクなら既にお持ちでしょうから改めて説明する必要が無いというのと、オーディオインタフェースならオンボと違ってマイクアンプが優秀なんで、テレワークが捗りますよ、ということです。
分かりやすさ重視ならこういうのとか。
また、今は導入セットみたいなのもあるから良いよねぇ。
これなんか、あとはマイクスタンドとポップガードを買えば始められるし。
まぁ、使ったこと無いんでコレが良いかは知らんけどさ。
あとは、人気過ぎて入手困難なMOTU M2 or M4。ていうか僕も欲しい。
あ、Amazonで買うならボッタ値に注意よ。
これは値段がどうこうって問題より、変な業者から買うと修理保証が消滅してたりすることがある所がマズいのよ。
国内代理店と取引のあるショップかちゃんと確認してから買うと良いでしょうね。
定価ベースで考えるとM2で3万、M4で4万円ぐらいでしょうか?
サウンドハウスなら3万円切ってるけど、販売中止になってますね。
そりゃまぁ、そうでしょうよ…
あとは、もはやカードでもなんでもないサウンドカードならCreativeのG6辺りがオススメね。
感度の高いイヤホンを繋いでもまるでノイズと無縁です。
ただしマイク入力はプラグインパワー対応でファンタム電源が使えない簡易的なもの。
あと、感度の高いイヤホンはアッテネーター噛まさないとボリューム出過ぎてツラい。
加えて、Sound Blasterシリーズには酷い難点がありまして、それは
「サウンドブラスター製品は一つのPCで複数の製品を共存させることが出来ない」
というもの。
サウンドブラスターって乗り換えは出来ますが追加は出来ないんですよね。これは外付けであっても同様なのです。
だから買いづらいしオススメもし辛いんだよね、今のサウンドカードって。
地味にこういう事象が多いというか。今なお残る古ーい技術の残骸だけに仕方ない部分もあるんですがね、そりゃあ。
なお、一番買って失敗したなーって思ったのはゼンハイザーのGSX 1000とかですね。
高いわ使いにくいわドライバーも無いくせに汎用性は無いわで、割と散々だったの。
あ、オチとか無いです。ちょっと長文になるからブログに書いただけ。じゃあね。